もしもの時のために…!従業員の安全を考えて工場や倉庫で用意しておきたい防災用品は?
投稿日:2020.03.10
更新日:2020.04.27
お役立ち情報
地震大国と呼ばれる日本では、いつ自分たちが生活する地域で大きな地震が発生してもおかしくありません。さらに近年では、地球温暖化などの影響で日本に上陸する台風が大型化していると言われており、局地的な豪雨による洪水被害も毎年のように発生しています。当然、このような自然災害が発生した際には、自社で働く従業員の安全を守るのが企業としての責務と言えるでしょう。
それでは、皆さんが働く工場や倉庫では、万一の自然災害に備えて何らかの準備がきちんと進められているでしょうか?
自社で働いている従業員の命を守るためには、災害時の防災マニュアルなどを作成し、従業員に周知徹底をしておかなければならないと以前の記事でご紹介させていただきましたが、他にも大規模災害に備えて企業が行っておくべき防災対策はたくさんあるのです。しかし、防災対策の重要性は理解しているものの「防災対策にお金をかけられない…」「どのような防災用品が必要になるのか分からない…」など、必要となる防災対策の膨大さにお手上げになっている…という企業も少なくないのではないでしょうか?
そこでこの記事では、工場や倉庫の防災対策として必要最低限準備しておきたい防災用品をご紹介していきたいと思います。現在、「何を準備すれば良いのか分からない…」と悩んでいる事業者様がいれば、ぜひチェックしてみましょう。
Contents
災害対策のために企業が用意しておきたいアイテム
それでは、地震などの大規模災害が発生したときのため、企業が準備しておきたい最低限の防災用品をご紹介していきましょう。
地震に関して考えれば、さまざまな技術が発展した現在でも『いつ・どこで』地震が発生するのかを正確に予測することは不可能だとされています。つまり、就業時間中に突然大きな揺れが発生する…といったことも考えられるのです。このような時、社内にいる従業員の安全を守るためには『災害発生時に身を守る』『被災後の帰宅中に身を守る』『社内待機のことも考慮する』という3つのパターンを想定しておかなければならないでしょう。
当然、仕事中に大きな揺れが発生した時には、まず自分の身の安全を第一に考えなければいけません。そして災害後、従業員が帰宅する際に、普段の通り道を使えない可能性や、危険な場所が増えている可能性もあります。最悪の場合、帰宅することが困難と判断し、多くの従業員が社内に待機することも考えられるでしょう。
ここでは、それぞれの状況によって必要になると考えられる防災用品をご紹介していきます。
災害発生時に身を守る防災用品
まずは、就業時間中に突然地震が発生した…など、災害発生時に従業員が自分の身を守り、安全な場所まで避難できるようにするための防災用品についてです。
工場や倉庫などであれば、大きな揺れが発生した際に、頭上から何らかの物品が落下してくる…といった事も考えられるため、頭を守る『ヘルメット』が重要になるでしょう。他にも、地面にガラスの破片などが散乱してしまう可能性がありますので、安全に避難できるよう手足を守る『軍手』や『防災シューズ(スニーカーでも構いません)』が必要と考えられます。
こういった身を守るための防災用品に関しては、必ず全員にいきわたるように準備しておきましょう。また、設置場所に関してもすぐに取り出せるような場所を用意し、従業員全員が「どこに置いてあるか?」を把握しておくのが大切です。他には、夜間の避難も想定して『ヘッドライト(懐中電灯)』などを準備しておくとより安全に避難が可能になります。なお、ヘッドライトは懐中電灯とは異なり、避難時でも両手の自由を確保できるためオススメです。
- ヘルメット(ヘッドライト付きが望ましい)
- 軍手・防災シューズ
- 懐中電灯
- 笛(閉じ込めの際に自分の居場所を知らせるのに非常に有効です。)
災害発生時に最低限用意しておきたいのは上記のようなものとなります。
被災後の帰宅時に身を守るための防災用品
次は、災害発生後、従業員が帰宅するときに身を守るための防災用品です。過去に発生した大規模災害を思い出してみると、公共交通機関が全てストップしてしまい、徒歩での帰宅を強いられてしまう…ということも珍しくありません。このような場合、帰宅にかかる所要時間は通常の何倍もかかってしまいますし、帰宅経路にはさまざまなものが散乱して非常に危険を伴う可能性もあるのです。
したがって、上述したヘルメットや懐中電灯、軍手や防災シューズは、災害後の帰宅時にも利用できるように考えておくのが望ましいでしょう。他には、災害後にはいつも通っている道が封鎖されている可能性もありますので、帰宅支援マップや情報取集用のラジオなどを用意しておくと良いでしょう。帰宅支援マップに関しては、有料版を購入するのでも良いのですが、自治体によってはホームページで公開している場合がありますので、一度確認しておきましょう。無料でダウンロードできる場合は、従業員の人数分を予め印刷して保管しておくと良いでしょう。
他には、帰宅中の飲み水を確保するため、ペットボトルの水の備蓄や、レインコート、カイロなどを用意しておくのもオススメです。なお、災害時の徒歩での帰宅を想定した『災害時帰宅支援セット』が通販などで販売されるようになっていますので、こういったものを人数分用意しておくのも良いかもしれません。災害時帰宅支援セットは、小さなポーチに飲料水や電池、携帯食料など、帰宅時に必要と考えられるアイテムをまとめたものです。
社内待機を考えた場合、必要になる防災用品
大規模地震などの自然災害が発生した場合には、帰宅困難に陥ってしまう…顧客対応のため…など、一時的に社内待機を強いられてしまう可能性も高いです。このようなことを想定した場合、社内に『飲料水』や『非常食』などをある程度備蓄しておく必要があるでしょう。一般的にですが、災害発生時に備蓄しておくと良いと言われる目安は、『人数×3日分』とされています。
なお、大規模災害が発生した場合には、電気やガス、水道などのライフラインが全てストップしている可能性もありますので、冬場のことも考えて『カイロ』や『毛布』などの防寒具も用意しておくのがオススメです。他には、トイレが使用できない可能性も考えて、『簡易トイレ』も準備しておく必要があるでしょう。
- 飲料水(人数×3日分)
- 非常食(人数×3日分)
- カイロ、毛布など、人数分の防寒具
- 簡易トイレ
なお、こういった非常時に備えて、最低限の電力を確保する目的などで施設に太陽光発電設備と蓄電池を設置する企業も増えています。
まとめ
今回は、地震や台風などの自然災害から従業員を守るために、企業として準備しておきたい防災用品についてご紹介してきました。冒頭でもご紹介したように、日本は地震大国と呼ばれるほど、諸外国と比較しても地震の発生数が非常に多い国として有名です。さらにここ最近は、日本に上陸する台風の大型化が進んでおり、台風に慣れている私たちですら予想もできなかったほどの被害が発生しています。
当然、企業としては災害から従業員を守るための何らかの対策を考えているのでしょうが、中には「何を準備しておけば良いのか分からない…」という方もいるかもしれません。そういった方は、まず本稿でご紹介したような防災用品の準備から始めてみれば良いのではないでしょうか。
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