キーワードは『非接触』。コロナ禍で進むロボット活用について
投稿日:2021.06.20
更新日:2021.07.06
お役立ち情報
新型コロナウイルスの発生から、既に1年以上が経過していますが、日本国内では3回目の緊急事態宣言が発令されるなど、なかなか収束の兆しが見えないのが現状です。コロナ禍の現在では、人との接触を可能な限り減らすことが求められており、多くの企業でテレワークが導入されるようになっています。
しかし、私たちの社会生活を下支えする製造現場や物流現場においては、人手が必要な作業も多く、全ての職域においてテレワークを導入することができないのが実情です。そこでこういった場所では、出勤する従業員の安全を守るため、最新テクノロジーを活用した新型コロナウイルス対策が導入されるようになっています。
この記事では、コロナ禍の現在、さまざまな場面で活用され始めたロボットを活用した新型コロナウイルス対策についてご紹介していきたいと思います。
Contents
『非接触』を実現するロボットを活用した新型コロナ対策
昨年から続く新型コロナウイルスの感染拡大ですが、「遠隔化」「非接触化」「非対面化」などが感染リスクを低減させるために重要だと言われるようになっています。そこで、さまざまな施設では、『非接触』をキーワードとしたサービスロボットに対する期待が寄せられています。
ここでは、一般社団法人日本ロボット工業会が公表しているコロナ禍におけるサービスロボットの導入・実証事例から、いくつかのロボットをご紹介します。
除菌剤噴霧・紫外線除菌機能搭載の除菌クリーニングロボット
まずは自律走行可能な除菌・清掃作業ロボットです。空港や駅などの交通インフラ施設や大型商業施設、自治体庁舎などの公共施設では不特定多数の人が行き来することになりますので、手すりや椅子などのこまめな消毒が求められています。しかし、従業員の人手によって頻繁に除菌作業を行うのは負担も大きいですし、何より直接ウイルスに接触することになりますので、従業員に感染リスクが生じてしまいます。
自律走行可能な除菌・清掃作業ロボットであれば、そこで働く従業員の安全を守ることはもちろん、訪れる人々の安全も守る事が可能になります。
検温ロボットによる無人受付、社員の健康管理
コロナ禍の現在では、出社社員や来訪者が入館する際には体温チェックが欠かせない状況となっています。多くの場所で導入されている体温チェックは、複数の非接触体温計と消毒液を入り口に用意しておき、それを監視する人を配置するという手法です。しかし、この方法では各社員の体温の記録などが煩雑であり、入管に時間がかかってしまうなどの問題が生じてしまうことになります。
そこで最近では、検温と入退室管理を兼ね備えたロボットなどが登場しています。例えば、社員証をかざすと、自動で体温測定から記録まで行われるため、入管部分の省人化に役立てることが可能です。こういったスタンドタイプの非接触体温計はさまざまな種類が登場しています。
物流支援ロボット
もともとは、少子高齢化による急速な人手不足が進んでいると言われる物流業界にて、搬送作業の負担軽減や省人化、作業の効率化を目的に開発が進んでいたのが物流支援ロボットです。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大以後は、物流現場で働く従業員の健康を守るために導入機運が一気に高まっていると言われています。
物流支援ロボットは、搬送作業の省人化により人手不足の解消や人件費削減のメリットがあるだけでなく、従来の人が密集した作業環境から人を散在させることができるようになるため、三密を避ける安全な職場づくりにも役立ちます。
参考:物流支援ロボット
発熱検知とマスク着用検知
コロナ禍の現在では、施設の入り口で発熱検知とマスク着用の確認を行っています。これを人が行う場合には、接触が発生し、感染拡大のリスクが生じてしまいますし、マスク着用のお願いをすることで、トラブルに発展してしまう…などということも起こっているようです。
ソフトバンクロボティクス株式会社では、Pepperを店舗入り口に設置して、発熱有無とマスク着用有無を検知するロボットを開発しています。店舗入り口にて、発熱を確認した場合、利用者に入口で待機していただき。発熱者がいる旨をスタッフに通知するシステムになっているそうです。また、マスク未着用者がいた場合には、着用するよう Pepper が案内します。これにより、入り口部分に配置する専属スタッフの省人化が可能になります。また、人に注意される事よりもロボットに注意される方がストレスを感じにくいとの結果が確認されているそうで、利用者へのストレスも少なくなると言われています。
参考:発熱検知とマスク着用検知
まとめ
今回は、新型コロナウイルスの感染拡大を予防するため、さまざまな場所で導入され始めた『非接触』を実現する最新ソリューションをご紹介してきました。コロナ禍の現在では、感染拡大を抑えるために、人との接触を可能な限り減らしていくことが求められています。そのため、多くの企業で一気にテレワークが受け入れられることになり、導入する企業が増えています。
しかし、工場や物流現場などを考えた場合、まだまだ人手に頼る作業も多く、職域によってはテレワークを導入することができない…ということも珍しくありません。そこで、コロナ禍でも出勤する従業員の安全を守るための対策が進められています。現在では『非接触』をキーワードに、さまざまなロボットが活用され始めていますので、自社で利用できそうなものがあるか確認してみると良いのではないでしょうか。
参考資料:経済産業省「コロナ禍で導入されたサービスロボットの事例」
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